17 不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界/西尾維新

えーと、とりあえず、一言いいですか?

タイトル長すぎませんかね?

いや、長さとしてこれを超えるものはいっぱんあるんですが

じゃないな、長いんじゃない

息継ぎをするところがないんだ。

どう区切ればいいかわかんないんだ。


まぁそれはおいといて、飛行機の中で読むために乗る直前に飛行場で購入。

最新巻を読まないでおくのはやっぱ有効ですね、どこでもいつでも手に入るのは嬉しい。

飛行機の中だと、何かで気を紛らわせないとよっちゃうんですよね。


というわけで、西尾維新、『世界』シリーズ、第四弾。

前回の第三弾は、爽快にやられて、すがすがしかったんですが

今回は、第二弾の主人公の14年後の話。

いや、これも時系列とばしすぎなんですよね。

いきなり、前回から12年も、予告なしに、時間をとばすラノベがどこにあるのさ。


そして、今回は、基本にもどって学園もののミステリ。

ありきたりな連続校舎内殺人、しかも連続殺人。

ですが、視点が 先生視点。

先生が主人公にして、先生の視点から。

普通学園ものじゃ生徒が、生徒の力によって解決していくのがセオリーのはずなんですがね。


あ、そだ、小説の対象年齢は、その主人公の年だそうですよ。

なので、ラノベは、対象年齢が高校生ゆえに、主人公もそういう年齢のものが多いんです。


じゃぁこの小説は対象年齢30歳・・・なのかねぇ・・・・いや、一気に14年飛ばすのはやっぱ反則だろ。

1番目の被害者がバスケットボールで殺されて・・・と連続で殺されて行くんですが

その時点で、見立て殺人を疑う。

清涼院流水のおかげで、ミステリの基本要素を勉強できたのがよかったです。

何かの小説や、数字、などなど、決まった順序、法則にのっとって殺されていくのが見立て殺人。

当然これも見立てだろうな、と、名前の文字や頭文字からできる横読み 等々に注意しながら読んでいったのですが

途中で露見。ゆえに完敗。素直にその見立てには気づけませんでした。

いや、知らなかったわけじゃないんですが、その話、そこまで詳しく知らなかったんです、場所によっても変化しますし。

でも、綺麗に見立てになっていて、しかも、ちゃんと伏線もはってあるんで、きれいなものでした。

まぁ分かる人は、すぐに何の見立てかわかってつまらなかっただろうなぁ とか読んでると


おいおいおい

なにさ、そのどんでん返し。

いや、これは流石に反則だろ?

そんな描写ほとんどなかったじゃないか、むしろ逆であることを強める描写の方が多いじゃないか

てか、挿絵とか見ても・・・・いや、まぁ確かに・・・・でもなぁ・・・・・

というどんでん返し。予想はしてましたが、読んでるうちに完全に削除してましたから・・・

なんという、やられた・・・というよりも、ずるい 

そう思った小説でした。


さぁいよいよ、次で『世界』シリーズも終わりみたいです。

いつでるのかなぁ・・・黒猫の中学時代って・・・ねぇ・・・

第一弾の「流れてない方のヤバイ噂」が本当だったら、ラノベらしくない、エログロイ『世界』になりそう。