41 ギリシャ棺の謎/エラリー・クイーン

ギリシャ棺の謎 (1959年) (創元推理文庫)

ギリシャ棺の謎 (1959年) (創元推理文庫)

今まで読んだ推理小説にいくつか登場してて、気になったので呼んで見ました

なんか、後期クイーン問題 なるものがあるみたいですね。

簡単にいえば、探偵役が、トリックの一部に利用され、それにより、純粋な傍観者ではなくなる、という問題みたいです。

とりあえず、それの一作目みたいなんで、読んでみました。


実はクイーンを読むのもはじめてだったり。

途中、翻訳どくとくの読みにくさ、や、いまではもう使い古されているトリックに嫌気がさして

何度も投げ出しそうになりましたが

いやはや、よかったです。


なんというか、重厚ですね。

お決まりパターンってわけでもなく、淡々と物語がひっくり返っていく、そんな感じでした。

ひとつの単純な事件を扱っているのにもかかわらず

なんだか、ボリュームを感じるというか。無理にひきのばされてる感がなかったです。


ただ、最初だらだら読んでいたので、今後は最初からしっかり読みたいものです。

古きよき時代もいいものですね。