21 夏と冬の奏鳴曲/麻耶雄嵩

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社ノベルス)

長門有希に挑戦!、その7!


今回はちょっと分厚いミステリ。

まぁミステリってことは予想ついてたんですが



なんなんだ、このベタベタ感は。

あらすじをいうなら、

場所は、とある日本海に浮かぶ元無人島、そこに唯一立てられた豪邸
登場人物は、主人公とその連れ以外は20年前の出来事の関係者、20年ぶりの再開。
そこで巻き起こる密室殺人事件。
切られた電話線、なくなっている船、そして更に出る、犠牲者・・・
定期船がやってくるのは1週間後、それまで無事でいられるのか。


ていう感じですね。

ゆとり世代?の自分は、まっさきにコナンを思い出しましたよ。

ベタベタすぎて、今ではそれを前提に語るべき、そんな設定。


結構分厚くて、二段組ゆえにどっしりと文章があるんですが

視点もドラマ視点で、下手にコロコロ視点がかわらないこともあって非常に読みやすくサクサク読める。


ですが、やっぱコナンなんかとは違う。

二転、三転、四転、五転と 後半急展開。

途中、これがミステリかどうか疑いましたが、最後のオチでその辺をちゃんと回収・・・できてんのかねぇ。

密室のトリックなんて、こんなのありかよ、と思えるトリック?・・・・いや伏線はちゃんと張ってますが・・


最後のことは一応理解できたん・・かねぇ・・・

辻褄はあうけど、あわない、そんな感じ・・・いや、理解力が足りないんだろうな。


ある程度予想通り、だけどある程度まるで予想してなかった、

6つあるとしたら、3つだけ的中。

ひとつひとつがほとんどつながってないから、そんな事態に陥った、

そんなミステリでした。


んー一貫性が欲しかった、いやあるのかなぁ・・・

最後、ヒントを提示した状態で、読者に投げやりで終ってるので、そんな感じです。