19 ウロボロスの偽書/竹本健治

ウロボロスの偽書 (講談社ノベルス)

ウロボロスの偽書 (講談社ノベルス)


長門有希に挑戦! その5


ラノベから一度離れるか、と、図書館に行って、適当に本を探してきました。

まぁこれ昨日の話ですが(


で、まぁ特に理由もなく最初に読んだのが、これ。

清涼院流水の『ジョーカー』の中で、名前をとりあげられていることもあって、すんなりうけれr

るわけじゃないです・・・・なんでこんなに頻繁に 作中作 の作品を読まないといけないんですか><

まぁ『ジョーカー』の中でもこの竹本健治って人は作中作の代表例としてとりあげられているからしょうがないないか・・・


ですがねぇ・・・なんなんですか?この小説。

主人公の一人に作者が同姓同名で出てますし、綾辻行人が『十角館の殺人』を執筆した、ってなってるところから

友人関係、というか、回りの人物もなんかみんな実在する人物なんでしょうね。


それらをモデルに使い、さらに作中作という手法で、現実と非現実を二点三点させながら話を進めていく・・・


おかげで、途中から考えるのを辞めましたよ。

最初の方はこの人が怪しい、この人は違うだろ、と考えて読んで、

途中でてくる物理学のとプロレスの知識を咀嚼しながら呼んでたんですが

終わりまで呼んでみると、思考停止が正解のような気がしました。


いや、途中のトリックは陳腐なものもあったんでわかりましたが、ねぇ

現場:水族館のような水槽で湯豆腐を作る現場(密室)

状況:人物蒸発

仮定:豆腐の中に人間をいれることは、犯人の着脱の時間から考えて不可能、ただし、豆腐は調べず廃棄されている

こんなトリック、誰でも普通にわかるはず。


そして解決編も大体予想通り、ただ細部まではわかりませんでしたが

ですが

何さ、あの終り方・・・

終り方じゃないな、オチか。


こんなのありかよ、そう思う終り方。


そういうわけで

『ジョーカー』の中で 四大ミステリの中にこの人の『匣の中の失楽』があげられてますし

作品中であげていた、色々なこの人の小説も興味はあるんですが

しばらく 作中作 はごめんですorz