14 ジョーカー/清涼院流水
長門有希に挑戦!第3弾
まず、ぶ厚い。
そして二段組
ゆえに長い、とても長い。
- 作者: 清涼院流水
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/01
- メディア: 新書
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さてさて、そんな清涼院流水の、大説、ジョーカー
大説って何でしょうね。
この人の書くものは、小説ではなく 大説だそうです。
ゆえに、清涼院流水は日本で一番最初の大説家。
もともと興味のあった作家なんですが
JDC(日本探偵クラブ)シリーズとひとつのシリーズとなっていたんで、手をこまねいてたんですよね。
何で興味があったかというと、自分の好きな西尾維新と非常にかかわりが深いから、
戯言シリーズ第一弾は「西尾氏、イチオシ」と、この清涼院流水がコメントしてましたし
『刀語』の12ヶ月連続刊行はこの人の提言だった気がする。
そして西尾維新自身も、JDCトリビュート と、この日本探偵クラブを軸とする話も刊行してますしね
でもって、逆に清涼院流水も西尾維新を話の中にとりこんでいますし
http://d.hatena.ne.jp/yamaarasix/20070202/p2
以前読んだ、この『ぶらんでぃっしゅ?』の話・・・ですね。
さてさて、そんな大風呂敷のシリーズものを、長門有希が読むきっかけをあたえてくれたんですが
なんだろうか
とりあえず、ミステリ小説の紹介をおこなう小説としてはいいな、と思ったのが前半読んでの感想
四大ミステリという作品をひとつも読んだことないのが悔やまれました。
長門有希の挑戦!にかかれた人物とどれもかぶってますし、
『ドグラ・マグラ』は前回読んだ『きみとぼくが壊した世界』にも登場してるんで、是非読みたいところ。
「ノックスの十戎」など、ぼんやりとしか知らなかったものも正確に知れたのがよかったです。
真ん中あたりでの感想は、言葉あそびすげぇ でした。
まぁこれはこのあとも続くのですが、言葉遊び、アナグラムの連続。
『ぶらんでぃっしゅ?』でもそれは感じてましたが、やっぱすごい。
で、終盤は、どんでん返しにつぐ、どんでんがえしで、ちょっと見放したい気分に。
あそこまでどんでん返しされると、もはやどうでもよくなってしまう(
あらすじとしては、城のような旅館で起こる連続殺人
そこにJDCのメンバーが乗り込んで、解決をはかろうとするも、とまらない殺人
そして、それはある規則にのっとっておこなわれているものだった・・・
ですかね。
で読んだ後に、前作『コズミック』と関連があることをしる。
てか、これ第一話じゃなかったのか・・・・長門有希にやられた感じ。
トリックとしては結構陳腐
半分以上は自分の予想と合致してました。
それにしても密室殺人おこしすぎだろ・・・
ただ長いですし
終り方も終り方ですし
ところどころ論理の飛躍、というか、物語上の設定?な点もありますし
(連続殺人がおこってるなら、別のところに移動させとよ と)
今後JDCシリーズ読むかねぇ・・・と思うような一作でした。
とにかく・・・・つかれた。